こんにちは、キャリアデザイナー津田典子です。

私は、キャリアカウンセリングを通して、ひとりでも多くの方に、「これが私の仕事」「これが私の人生」と声を大にして言える、天職や生き方を見つけてもらうことを使命としています。

 

本日の話題は、これ。

接客の仕事って嫌われてる…?

 

就活生と話していると、10人中9人が「接客、特に飲食や店舗での販売職はイヤです」と答えます。

「なんで?」と聞くと、

「アルバイトでもできる仕事だし、なんか社会人ぽくない」「へんなお客さんとかいて大変そう」「立ち仕事で体力的にもきつそう」

という答えが返ってきます。

そして、接客のアルバイトをしている学生は、実感値としてこの「やりがいがない、大変、きつい」という嫌悪感を強く持っています。

「仕事は何でも大変できついんだよ」と言うと「それはわかっているんですけど、飲食(販売)は特別ですよ」とわかった風な答えが返ってきます。

 

本当に接客業は9割もの学生に嫌われる仕事なのか

 

 飲食業のアルバイトをしている多くの学生は、お客様と話したり料理を運んだり、トラブルなく接客することは楽しい、と言います。

 では一体なにが「嫌われる理由」なのか。

理由は大きく3つ。
・社員(特に店長)の休みがとても少ない、かつ土日出勤必須
・お客様のクレーム対応が怖い
・いわゆる「仕事」としてのスキル、専門性が低い(と思われている)

 この中で、ここで着目したいのが、3つ目の「仕事としてのスキル、専門性が低い(と思われている)」という点です。

 接客の仕事は、社交性のある人であれば、少しやり方を聞いただけで、ある程度できてしまうことはあります。それが「バイトでもできる仕事」と言われてしまう所以です。
でも果たして、それだけの仕事でしょうか?

 簡単にできてしまうことは、やはり「ある程度」の範囲だけなんです。もちろんその範囲では専門性の高い仕事、とはとても言えない。ではアルバイトにはできない専門性を持った仕事は、接客の仕事の中にあるのか?

 

接客の本当の楽しさ

 

 私が11年間、CAとしてお客様に接する中で、一番楽しかったことは、「五感を刺激されること」でした。

 オフィスワークと接客の仕事の一番大きな違いは、「出会う人の数」だと思います。接客の場や店舗にもよりますが、1日に100人単位、1000人単位で人と出会うことが普通に起こります。

そこで、自分と違う価値観や知識、経験を持った人と言葉を交わしたり、いで立ちを見ることで、自分の中のあらゆる感性が刺激され、時に影響を受けたり、共鳴したりすることが、本当に楽しかった。時に摩擦を感じるときもあるけれど、それも貴重な感覚。

 そんな中で、人間の多様性、それに対応する自分の柔軟性や対応力、知識や興味分野の広がりなどが自然と身に付き、人としての成長が促されました。これは一人では身につけられない、週に数回アルバイトしただけでは感じることができないものではないでしょうか。

 接客の場って、プログラミングとか経理とかぱっと見で目立つスキルが身につくわけではないけれど、一生モノの人間性、人としての幅を身につけることができる、そんな可能性と深さのある場だと思います。今まさに接客を生業としている方には、ぜひそんな場に身を置いているという自信を持ってほしいと思っています。