こんにちは、キャリアデザイナー津田典子です。

新しいことにチャレンジしたいけど迷っている、変えたいけど踏み切れない、再スタートしたい、などキャリア(人生)の岐路で迷走している方が「なりたい自分」を見つけて実現するまでを、キャリアカウンセリングを通してサポートしています。

人生100年時代を、好きな仕事でこころ豊かに生きる女性を増やしていくことが私の使命です。

 

今日はちょっと真面目な話・・・

皆さんのお話を聞く上で、キャリアや経験を考える上で、「どの時代を生きてきたか」ということは欠かせない情報です。その時代背景から人の価値観がつくられることがよくあるからです。

そんなわけで、今日はここ半世紀の日本経済の情勢と人の価値観、仕事観について考察します。

 

何のために働くのか

 

皆さんは「何のために働くのか」という問いに何と答えますか?

似たようなタイトルの本を経済界のCEOたちが書いていますし、私も就活生に対して、よくする質問・される質問でもあります。仕事をする意味・意義を考える問いなのですが、この【仕事をする意味・意義】が時代とともに、皆の求めるもの、価値を感じるものが変わってきていると肌で感じます。

 

個人が働く意味を考えなかった時代【高度成長期】

 

日本が目覚ましい経済発展を遂げた、高度経済成長期(1950年代から1970年代前半)は、世のお父様たち(この時代は女性で長く勤める人はほぼいなかったので、あえてお父様と表現します)は、会社の発展を通して国の発展のために働くという意識がありました。頑張れば成果が出る時代、会社も発展し、国も少しずつ豊かになり、そして個人の生活もだんだん向上してくる実感がありました。ただ個人はまだ満足のいく生活レベルになく、頑張って良くしていこう!と上向きの意識でした。

その後の70年代後半から80年代にかけては、「高度」まではいかないくても順調に経済は伸びていき、会社の指示に沿って仕事をしてやり切ることが大切、みんなで頑張って働こう!という感覚。

 

働く目的は自己実現【バブル期】

 

そして、1980年代後半から1990年のバブル期。働く=稼ぐ、働く=出世する、地位を得る、というような、働けば好きなことができる、贅沢ができる、願いが叶う、という働くことに対してのプラスイメージが色濃くでていた時期でした。働くこと自体に価値や意味を求めるというより、高い結果を得るための手段であった人が多かったかもしれません。

がんばらなくても、簡単に目標クリア、それこそ働かなくても資産運用でお金が生み出せてしまう現状に、コツコツ頑張って働くなんてダサい、カッコ悪いという風潮、楽して稼ぐのが賢い、というような、経済の効果を自分の成果や力だと勘違いしている人も多かった時代です。

 

仕事があるだけラッキー、意味づけは封印【失われた20年】

 

1991年後半からバブルが崩壊しました。実際に人々の生活に影響が強く出始めたのは1993年ころからと言われています。ここからの約20年が【失われた20年】と呼ばれるかつてないほどの低成長期の時代です。

この時期は、とにかく定収が得られる仕事を持てればありがたい、という時代。新卒採用でも何がしたいかを考えるより、したくないこと以外はすべてオッケー、といって職に就いた人も多かったと思います。絶対に潰れない、景気に左右されない、と公務員人気に火が付いたのもこのころです。中途採用も特に後半10年ではめっきり求人が減りました。2008年にリーマンショックが起こってからは経済が停滞から急降下しました。

 

会社依存から個人の価値観重視の仕事選び【2012年~】

 

自分の好きなことができること、小さくても自分に合った長く働ける企業、など、バブル期に皆が持っていた、給料が高いことが幸せ、大企業に勤めることが良い、という発想が消え、それを選ぶも、他を選ぶも個人の価値観を優先する、という人生観が主流になります。

そのため、仕事をする意味もバブル期とはちょっと違った「自己実現」のため。自分の価値観にあった生き方を実現するため、という意味合いになりました。

個人の考えが尊重できる時代になって、自分の考えで選択し行動できる人はどんどん自分の活動領域を広げていく一方、自分が何がしたいのかよくわからない、自分の価値感がわからないまま迷走する若者が増えていることも見逃せません。そんな「やりたいこと探し」でキャリアカウンセリングに訪れる方もたくさんいらっしゃます。

 

ご自身がどの時代に何をしていたか、確認できましたか?

仕事をするということは、社会とつながり貢献する、ということなので、必ず社会情勢や経済状況に左右されるのです。

よく「今の若い人は欲がない」という声を耳にしますが、それは育った時代、そして親が過ごした時代背景が影響しています。だからと言って、その時代の人皆が同じ思考ではもちろんないので、時代背景を理解した上で、さらに一人ひとりの経験の上に醸成された価値観を感じながら、キャリアカウンセリングをすると、より効果が期待できます。

 

現在のあなたの「仕事をする意味」を言葉にしてみてくださいね。

 

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